パニック障害とは、突然前触れもなく「動悸、息苦しさ、めまい」などの症状が出現し、パニック発作を繰り返す。そのため「またあの発作が起きたらどうしよう」と過度に心配になって、外出などが制限される病気です。以前は「不安神経症」といわれていましたが、薬物治療が有効なことから、1980年に米国精神医学会で独立した病気として扱われるようになったものです。

日本ではほかに「心臓神経症」や「過呼吸症候群」などとも呼ばれていました。

なんとパニック発作経験は9人に1人！

一生のうち1回だけパニック発作を起こす人は、9人に1人（全人口の約11％）です。

その中の4分の1から3分の1程度の人がパニック発作を繰り返し、パニック障害へと進展するといわれています。厚生労働省によるとパニック障害は100人に1人の割合で発症と発表されており、けっしてまれな病気ではありません。

好発年齢は男女共20～30歳代で、男性のほうがやや若い傾向があります。また、女性の頻度が高く、男性の約2～3倍です。

パニック症で現れるさまざまな症状は、発作が治まると自然に改善していくため治療の必要はありません。しかし、日常生活に支障をきたしやすい病気であるため、発作を予防するために薬物療法や認知行動療法なども有効となります。

パニック障害の原因については、未だはっきりとは分かっていません。

体質もあるが、脳幹部での何らかの異常によって、本来は命を守るための「脳のアラーム（警告）機構」が障害されるために発作が起こるのではないか？という説が多いみたいです。

その結果ノルアドレナリン、セロトニン、GABA（r－アミノ酪酸）、グルタミン酸などの脳内の神経伝達物質の乱れも発症と関係していると言われています。

 自覚？無自覚？ストレスの怖さ。

発症のきっかけは人それぞれですが、過度なストレスがかかっているタイミングが多いとされています。

・職場や家庭内での人間関係がうまくいっていないとき

・仕事の負荷が大きく疲れがたまっているとき

・一人暮らしをはじめて孤独感を感じているとき

・身近な人の死に直面したとき　など…

大きな出来事のあとに、発作が起こる確率が上がります。

人生のうちで必ず経験しないといけない大事な場面ですね。怖がらずに日々ケアをしていきませんか？

パニック障害には薬物療法や認知行動療法が主に行われていますが、鍼灸治療も効果的と言われています。

パニック発作が起こる要因の1つとして強いストレスや自律神経の乱れがあります。

NHKでも特集されてましたが鍼灸でツボを刺激し、自律神経の働きを整えることで体の緊張が緩み、パニック発作の発現を抑えてくれる可能性があります。

また鍼灸は、体内のエネルギーである「気（気血）」の流れを整えることを目的とした東洋医学の治療法です。パニック障害においては、気の流れが乱れることが症状の一因と考えられています。

鍼灸は気の流れを調整し、身体と心のバランスを取り戻すことを目指します。

心療内科と併用しながら施術していくことで薬の量を減らすことができ、お仕事への復帰や苦手な車や電車にも乗れるようになりした方も大勢おられます。パニック障害施術は公式LINEでの予約のみ対応させていただきます。（前もってある程度問診をおこないたいため。初回はお時間がかかるので当日のご予約はお断りする場合があります。）ご理解お願い致します。