しびれには、大きく分けて神経からくるものや血流障害による感覚異常と運動麻痺の2種類があります。

正座をした後のようなしびれや、ビリビリ、チクチクした痛みや冷感、さらに麻痺も「感覚異常」に含まれます。関節が上手く動かない、手足に力が入りにくくなるのが「運動麻痺」です。

感覚異常と運動麻痺は片方のみが現れることもありますが、同時に両方が起こることもあります。

感覚異常のしびれは、脳に皮膚などからの感覚を伝える「感覚神経」の経路に障害があって生じます。運動麻痺のしびれは、脳から手足を動かすための命令を伝える「運動神経」の経路に障害があって思い通りに力を入れられない場合や、筋肉自体の障害によって起こっています。

さまざまな原因によって傷つくことがあり、脳や脊髄（背骨の神経）に障害が起こっている可能性もあります。

早期の対応が特に重要なケースもあります。

1）手にしびれを生じるおもな原因

・頚椎症：椎間板や椎骨の加齢による変性によって、周辺の神経を圧迫したものです。

・頸椎椎間板ヘルニア：頸椎にある椎間板が後方に飛び出し、神経を圧迫したものです。猫背などの姿勢不良やゆがみ、加齢などが原因と考えられています。

・胸郭出口症候群（筋肉の緊張）：首から胸の筋肉が緊張し、腕神経叢を圧迫したものです。長時間の不良姿勢やストレス、身体の冷えなどで首肩の緊張が強まると考えられています。

・手根管症候群：手首の手のひら側にある骨と、靭帯に囲まれたトンネル状の管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されたものです。外傷や、手の使いすぎなどが原因として考えられています。肘部管症候群（肘から手にかけてのしびれ）、足根管症候群（足のしびれ）もあります。

2）足にしびれを生じる原因

・腰部脊柱管狭窄症：脊柱の加齢よる変性によって、神経を圧迫したものです。

・お尻の筋緊張：長時間の座位や、立ち仕事、過度な運動などが原因でお尻の筋肉が緊張し、神経を圧迫したものです。

3）糖尿病や神経の病気の可能性

糖尿病やビタミン欠乏、透析、脳血管障害（脳出血、脳梗塞）、事故による脊髄損傷などでしびれが引き起こされることがあります。

※手足のしびれや痛みで最も重大なのは、脳卒中によるものです。しびれや痛み以外に、呂律が回らない、吐き気がする、物が二重に見える、半身性の麻痺などの症状が起きた場合は、脳卒中を疑い、迷わずに救急車を呼んでください。脳卒中の治りは、発作が起きてから治療開始までの時間の長短が左右します。

まずは病院で検査を受けましょう。異常が確認できれば、それに対する治療法があります。また、手足のしびれの原因が脳梗塞や糖尿病による神経障害の場合もありますから、きちんと調べることをお勧めします。

内科的な原因によるしびれや、血液の循環によるしびれも、基礎疾患の治療を病院で行う必要があり、その治療と併用して、あおば鍼灸整骨院でも施術を行っていきます。そういった場合では、「手技療法」「鍼灸施術」「ハイボルト施術」をもちいて、主に血流改善を目的に施術を行います。

脊椎に関連したしびれに対しては、患部の筋緊張軽減や負荷の軽減、骨盤矯正や姿勢改善が有効となります。脊椎の歪みや骨盤の矯正を行うことで、神経が圧迫されている部分の負荷が軽減し、神経の働きを助ける効果が期待できます。末梢神経の障害によるしびれに対しては、まずどの部位で、どの神経が障害されているのかを検査、判断することが必要になります。

原因不明？それはきっと重心がゆがんでいるからです！

しびれがあるのに、画像検査等で異常なしと診断されることがあります。この場合、神経の他に筋肉が硬くなっていたり、関節や骨格に歪みが生じていたりする可能性があります。身体の歪みが見られる場合は、それがしびれの原因となっている可能性が高いため、全身のバランスを整える施術も行ないます。

手足のしびれで不安な毎日をすごしますか？

病院で異常なしと診断されても、しびれや力が入りにくい状態は生活の質を下げてしまいます。気になり出したら放置せず、まずは当院にご相談ください。